プロダクトアウトとマーケットインとは？

事業として商品やサービスを
開発・生産・販売などするといった
マーケティングを行う際に
基本となる考え方として

• プロダクトアウト
• マーケットイン

という２種類の言葉があります。

それぞれの意味や特徴を理解して
マーケティングへの影響や
メリットデメリットなどを
理解していきましょう。

プロダクトアウトとは？

プロダクトアウトの考え方としてあるのが、
作る側が良いと思ったものを作る
製品やサービスが良いものであれば売れる
という考え方がベースとしてあります。

上記のように、
プロダクトアウトの商品開発方法は

「消費者が望む商品」という考え方よりも
「会社が売りたい商品」という考え方が
強い販売戦略になります。

プロダクトアウトのメリット

プロダクトアウトのメリットを
いくつか挙げていきます。

• 会社のもつ技術や強みを発揮できる
• 他にない商品を作れば
  大ヒットするかもしれない
• 余計な開発コストをかける必要がない

といったメリットがあります。

プロダクトアウトのデメリット

プロダクトアウトのデメリットとしては、

• 商品を作っても売れない可能性がある
• 商品が売れなければ見直しが必要

といったデメリットがあります。

このように、

・商品の何が悪いのか？
・そもそも市場にあっているのか？
・プロモーション方法が間違っているのか？

など見直しや改善する必要があるため
コストもさらにかかってしまいます。

マーケットインとは？

マーケットインの考え方としてあるのが、
「顧客のニーズに合ったものを作る」
という考え方がベースとしてあります。

事前に顧客が求めているものを調査し、
それに基づいて会社側が
商品を開発・提供するという
方法になります。

プロダクトアウトとは違い、
「会社が売りたい商品」
という考え方ではなく、
「消費者が望む商品」という考え方が
強い販売戦略になります。

マーケットインのメリット

マーケットインのメリットを
いくつか挙げていきます。

• 顧客ニーズに合った商品提供が可能
• 商品を効率よく作れる
• 売上予測をたてやすい

といったメリットがあります。

マーケットアウトのデメリット

マーケットアウトのデメリットは、

• 大ヒットになるとは限らない
• 競合他社に類似商品を
  開発される可能性

といったデメリットがあります。

このように、
消費者目線で商品を開発する
マーケットインのデメリットは
驚きを与える商品は生みにくく、
ある程度の売上は期待できても
大ヒットと呼ばれる商品は
生まれにくいと言われています。

プロダクトアウトの成功例

プロダクトアウトの商品開発で
成功事例をいくつか挙げていきます。

• SONYウォークマン
• iPhone
• Mac
• ポケモンGO
• LINE
• カップヌードル
• Yahoo BB

などがプロダクトアウトの
成功実例になります。

時代に合わせて
革新的な商品が誕生しますが、
上記を見てもらえると分かる様に
ほとんどがプロダクトアウトの
考え方から生まれています。

マーケットインの成功実例

次にマーケットインの商品開発で
成功事例をいくつか挙げていきます。

• USJ
• iPhone登場後のスマートフォン
• ライザップ
• 缶コーヒー
• Windows
• ロボット掃除機
• Wii Fit

などがマーケットインの
成功実例になります。

すでに世の中にあるものの
特徴を把握した上で
消費者のニーズにあったさらに良い商品を
生み出しているマーケットインの
考え方から生まれています。

まとめ

今回は

• プロダクトアウト
• マーケットイン

について解説しました。

マーケティングを行う上で
最も大切なことは、
「自社の商品を選んでもらうこと」です。
プロダクトアウトもマーケットインも
どちらも最終的なゴールは
自社を選んでもらうための
手段でしかないため
選ばれるための商品開発をすることが
大切になります。

プロダクトアウトとマーケットインの
両方のバランスが取れた
商品・サービス開発を行うように
しましょう。